「スマートマネー流 株式選択術」 ネリー・S・ファン+ピーター・フィンチ著 より ■債券 bond 定期的に一定額の利息の支払いを約束した債務証書。 借金額を「元金」といい、借り手は貸し手に対して資金を調達できたお礼に、 通常「利払い」という形で報いる。 債券には主に3種類あり、社債、国債、地方債がある。 格付けの低い社債を「ハイイールド債」(高利回り債)あるいは 「ジャンクボンド」(投資不適格債)という。 ■社債 corporate bonds 社債とは民間企業あるいは公益企業が発行する債務証書(債券)のこと。 社債は、長期債における元利払能力を基準にスタンダード&プアーズ(S&P) やムーディーズなどの格付け機関によって格付けを取得している。 こうした格付けはAAA、AA、Aというように文字で表され、企業や政府が 支払うべき金利を決める目安となる。 BBBを下回る(BB以下の)債券をハイイールド債あるいはジャンクボンドという。 こうした債券は、利回りは高いが、デフォルト(債務不履行)を起こす危険性も高い。 とはいえ、社債は昔から株よりも安全な投資対象と思われている。 その主な理由は、社債保有者は企業の利益及び資産の分配を優先的に 受ける権利を有しているからだ。 ■債券ファンド bond fund 分散型ポートフォリオのなかに債券を専門に組み入れて運用している 債券型ミュチュアルファンド。 たいていの債券型ファンドは毎月分配型だが、この分配金は再投資しても、 受け取ってもいいことになっている。 債券ファンドの満期は短いもので1年、長いものだと30年になるものもある (訳者注 無期限のものも多い)。 ファンドの欠点は、債券そのものではないこと。 確定利回りではないし、いずれ償還して元金を返済するという契約上の 義務もない。 つまり、債券の重要な特徴が二つともないのである。 とはいえ、国債、社債、地方債を組み入れた様々な種類の債券ファンドが いろいろ有る。 特に社債の場合、ボラティリティ(価格変動リスク)が大きいため、個別に債券 を買うよりも、多種多様な銘柄を組み入れたファンド(ディバーシファイドファンド) を購入したほうがいいだろう。 |
■投資基礎 →投資をしなくても幸せになれる時代は終わった →投資を始める前に読んでおきたい名著 →実際投資に役立つ王道の著
→定期預金や郵便貯金は欠陥商品 →ABS/SPC(特別目的会社) →ALM(Assets and Liabilities)
→RR分類と受益証券説明書 →保護預かり/保管振替制度と単位株 →株式累投(るいとう)とミニ株
→証券総合口座とラップ口座 →金融持ち株会社 →証券取引所
→店頭市場とJASDAQ →譲渡性預金CDとCP →モーゲージ担保証券MBSとCMO
→EBITとEBITDA →IRA(個人退職年金勘定) →インデックスと指数裁定取引
→インデックス運用とインデックスファンド →売上高利益率の各種 →景気指標と先行・遅行指数
→ゼロクーポン債とコーラブル債 →株価オプションと株価指数オプション →キャピタルゲインとキャピタルロス
→ファンドの回転率と買戻し手数料 →グロース投資(成長株)と積極型 →債券・社債と債券ファンド
→株式ファンド・インカムファンド →純資産と純資産価額/NAV →消費者物価指数CPIと生産者物価指数PPI
→バリュー投資とバリュー型ファンド →転換社債型新株予約権付社債(CB) →イールドスプレッドとイールドカーブ
→直接金融と間接金融 →金利と債券価格 →金利と為替
→優先株と劣後債 →BIS規制と早期是正措置 →金融商品の型とタイプ
→リスクを減らす方法@ →リスクを減らす方法A →リスク許容度と期待リターン
→モノラインとは