「スマートマネー流 株式選択術」 ネリー・S・ファン+ピーター・フィンチ著 より ■純資産 book value 企業の資産から負債を差し引いた額で、通常は1株当りの数値で 表示される。 仮にその企業が丸ごと売却されたとして、負債を全て返却した後に、 株主に残されるであろう物、それが純資産である。 この中には利益剰余金(内部留保)に加え、設立当初から企業に つぎ込まれた全投資額が含まれる。 計算方法は、 ●純資産= 総資産 − 負債総額 ●1株あたり純資産= 純資産 ÷ 発行済み株式数 ●PBR(株価純資産倍率)= 株価 ÷ 1株あたり純資産 PBRは、特に有価資産を多く所有している一般企業において、株価が 割安か割高かを見るのに適している。 ■純資産 net assets ファンドの純資産価額(=資産−負債)のこと。 小型株ファンドや積極型の株式ファンドに投資する際は、純資産総額に 気をつけること。 というのも、この手のファンドが買い付ける銘柄は流動性が低く、 ボラティリティ(価格変動リスク)が高いため、ポジション(持ち高)調整や 入れ替えが機動的にできる状態にないといけない。 つまり、純資産総額が膨れすぎてしまうと---10億ドルを超えると--- 運用成績が悪化する可能性があるからだ。 ■純資産価額/NAV net asset value 「1株(1口)当りの純資産価格」(基準価格ともいう)。 ●NAV(基準価格)=ファンドの純資産総額÷発行済み株式数(総口数) NAVは市場が引けた後に毎日算出されることになっている。 オープンエンド型の場合は、常にNAVで売買されるが、クローズドエンド型 の場合は、NAVを上回ってプレミアムがつくこともあれば、NAVを下回って ディスカウント状態で取引されることもある。 |
■投資基礎 →投資をしなくても幸せになれる時代は終わった →投資を始める前に読んでおきたい名著 →実際投資に役立つ王道の著
→定期預金や郵便貯金は欠陥商品 →ABS/SPC(特別目的会社) →ALM(Assets and Liabilities)
→RR分類と受益証券説明書 →保護預かり/保管振替制度と単位株 →株式累投(るいとう)とミニ株
→証券総合口座とラップ口座 →金融持ち株会社 →証券取引所
→店頭市場とJASDAQ →譲渡性預金CDとCP →モーゲージ担保証券MBSとCMO
→EBITとEBITDA →IRA(個人退職年金勘定) →インデックスと指数裁定取引
→インデックス運用とインデックスファンド →売上高利益率の各種 →景気指標と先行・遅行指数
→ゼロクーポン債とコーラブル債 →株価オプションと株価指数オプション →キャピタルゲインとキャピタルロス
→ファンドの回転率と買戻し手数料 →グロース投資(成長株)と積極型 →債券・社債と債券ファンド
→株式ファンド・インカムファンド →純資産と純資産価額/NAV →消費者物価指数CPIと生産者物価指数PPI
→バリュー投資とバリュー型ファンド →転換社債型新株予約権付社債(CB) →イールドスプレッドとイールドカーブ
→直接金融と間接金融 →金利と債券価格 →金利と為替
→優先株と劣後債 →BIS規制と早期是正措置 →金融商品の型とタイプ
→リスクを減らす方法@ →リスクを減らす方法A →リスク許容度と期待リターン
→モノラインとは