「スマートマネー流 株式選択術」 ネリー・S・ファン+ピーター・フィンチ著 より ■バリュー投資(割安株投資) value investing バリュー型の投資家は「株式市場のバーゲンハンター」である。 売りたたかれて当期利益や法人資産に対して割安になった株を好む。 よって、配当利回りが高いか、低PER(株価収益率)あるいは 低PBR(株価純資産倍率)の株を買い付けるのが普通だ。 バリュー投資とグロース投資(成長株投資)は投資スタイルが正反対である ことが多いせいか、業界での人気は持ち回りとなっている。 つまり、ある年にグロース投資が大流行したと思ったら、翌年には バリュー投資が優勢になるといった具合だ。 ■バリュー型ファンド(割安株ファンド)value funds 市場が見落としているような企業を好んで買い付けていくファンド。 ファンドが好むのは業績的に目立たない企業、すなわち景気サイクルに あわせて好不況の波が訪れる鉄鋼・自動車メーカーなどの循環株で、 こうした株がサイクル下降期の底付近にあるときに拾い集めていく。 ただし、最大のリスクは、「埋もれているお宝」をせっかく見出したのに、 そのまま埋もれてしまい、誰にも認めてもらえないことがあることだ。 とはいえ、バリュー型のファンドマネジャーはいったん買ったら、株価が上向き に転じるまで保有するため、経費率もポートフォリオの回転率も低い。 従って、税金を取られたくない保守派の投資家向きのファンドといえる。 |
■投資基礎 →投資をしなくても幸せになれる時代は終わった →投資を始める前に読んでおきたい名著 →実際投資に役立つ王道の著
→定期預金や郵便貯金は欠陥商品 →ABS/SPC(特別目的会社) →ALM(Assets and Liabilities)
→RR分類と受益証券説明書 →保護預かり/保管振替制度と単位株 →株式累投(るいとう)とミニ株
→証券総合口座とラップ口座 →金融持ち株会社 →証券取引所
→店頭市場とJASDAQ →譲渡性預金CDとCP →モーゲージ担保証券MBSとCMO
→EBITとEBITDA →IRA(個人退職年金勘定) →インデックスと指数裁定取引
→インデックス運用とインデックスファンド →売上高利益率の各種 →景気指標と先行・遅行指数
→ゼロクーポン債とコーラブル債 →株価オプションと株価指数オプション →キャピタルゲインとキャピタルロス
→ファンドの回転率と買戻し手数料 →グロース投資(成長株)と積極型 →債券・社債と債券ファンド
→株式ファンド・インカムファンド →純資産と純資産価額/NAV →消費者物価指数CPIと生産者物価指数PPI
→バリュー投資とバリュー型ファンド →転換社債型新株予約権付社債(CB) →イールドスプレッドとイールドカーブ
→直接金融と間接金融 →金利と債券価格 →金利と為替
→優先株と劣後債 →BIS規制と早期是正措置 →金融商品の型とタイプ
→リスクを減らす方法@ →リスクを減らす方法A →リスク許容度と期待リターン
→モノラインとは