「雑学3分間 金融」 太齊利幸 著より抜粋 ■直接金融 直接金融とは、お金の貸し手(投資家)がお金の借り手(企業など)に 直接資金を提供する金融取引をいいます。 具体的には、株や社債などを利用した取引のことです。 株式会社の株を買うということは、その会社にお金を出資したことになり、 その会社にお金が入ります。 このお金は、資本金に組み込まれるので返す必要はありません。 会社が自由に使っていいのです。 もちろん、会社に利益が出たときにはお礼として配当金を支払います。 一方、社債は借金です。 国が発行する債券が国債で、会社が発行する債券が社債です。 債券とは借金の証文のことです。 例えば、「5年後にお返ししますから 100万円貸して下さい、お利息もお付けします」といって、5年満期100万円 の社債を発行します。 社債を買ってもらうことにより、この会社にお金が入ってきます。 ただし、直接金融とは言いながら、その会社と直接取引きするのではなく、 株や社債の売買は証券会社を通して行うことになります。 この場合、証券会社は単なる仲介役にすぎません。 ■間接金融 間接金融とは、実際のお金の貸し手(預金者)から金融機関がお金を借り、 それを実際の借り手である人や企業に貸し付ける金融取引を言います。 つまり、銀行や信用金庫などの金融機関からの借り入れのことです。 一般的に、借り手としては、間接金融のほうが直接金融に比べ 効率が良く便利です。 決算書と事業計画書を持っていって話をつければいいのですから(ただ、 最近は思うように貸してはくれませんけど・・・)。 特に個人事業主や中小零細企業では、株式や社債の発行は ほとんどできず、銀行借入に依存せざるをえません。 逆に、優良企業にとっては直接金融のほうがコストを低く抑えられるので 有利といわれています。 |
■投資基礎 →投資をしなくても幸せになれる時代は終わった →投資を始める前に読んでおきたい名著 →実際投資に役立つ王道の著
→定期預金や郵便貯金は欠陥商品 →ABS/SPC(特別目的会社) →ALM(Assets and Liabilities)
→RR分類と受益証券説明書 →保護預かり/保管振替制度と単位株 →株式累投(るいとう)とミニ株
→証券総合口座とラップ口座 →金融持ち株会社 →証券取引所
→店頭市場とJASDAQ →譲渡性預金CDとCP →モーゲージ担保証券MBSとCMO
→EBITとEBITDA →IRA(個人退職年金勘定) →インデックスと指数裁定取引
→インデックス運用とインデックスファンド →売上高利益率の各種 →景気指標と先行・遅行指数
→ゼロクーポン債とコーラブル債 →株価オプションと株価指数オプション →キャピタルゲインとキャピタルロス
→ファンドの回転率と買戻し手数料 →グロース投資(成長株)と積極型 →債券・社債と債券ファンド
→株式ファンド・インカムファンド →純資産と純資産価額/NAV →消費者物価指数CPIと生産者物価指数PPI
→バリュー投資とバリュー型ファンド →転換社債型新株予約権付社債(CB) →イールドスプレッドとイールドカーブ
→直接金融と間接金融 →金利と債券価格 →金利と為替
→優先株と劣後債 →BIS規制と早期是正措置 →金融商品の型とタイプ
→リスクを減らす方法@ →リスクを減らす方法A →リスク許容度と期待リターン
→モノラインとは