「雑学3分間 金融」 太齊利幸 著より抜粋 ■直接金融型と間接金融型 お金に余裕のある人がお金を増やすために利用する商品が、 金融商品です。 具体的には、銀行預金、郵便貯金、株式、債券、投資信託などです。 しかし、逆の立場から言えばお金を欲している人は、これらを利用して お金を集めるのです。 つまり、金融商品には、資金運用と資金調達の両面が備わっている のです。 金融商品の種類には大きく、直接金融型と間接金融型が有ります。 直接金融型とは、株や債券などのように、企業などに投資や融資を 直接行うタイプであり、間接金融型とは、銀行預金や投資信託など、 金融機関を通じて投資や融資をするタイプです。 ■投資タイプと融資タイプ 直接金融型、間接金融型ともに、投資タイプと融資タイプが有ります。 投資タイプとは、株式や投資信託のように投資が目的で、 融資タイプとは、銀行預金や金融債、社債などのように金融機関や 企業にお金を貸すものです。 例えば、社債を買った人は、その企業と貸借契約を結んだことになり、 定期的に一定の利息を償還期限まで受け取ることになります。 そして、もちろんその企業が倒産しないことが前提ですが、償還期限には、 貸したお金がそっくり戻ってきます。 一方、株を買った人はその企業に投資をしたことになります。 企業の業績次第で配当金や株価が変動するので、どちらかというと不安定 ですが、面白みも有ります。 一般的に融資タイプは固定金利商品が多く、ローリスク・ローリターンの 傾向にあり、投資タイプは変動金利商品、運用実績商品であり、 ハイリスク・ハイリターンの傾向にあります。 なお、金融商品には、これらのほかに債券や株式、為替など本来の金融商品 から派生したデリバティブというものもあります。 ※ご参考→ 金融商品の性質 |
■投資基礎 →投資をしなくても幸せになれる時代は終わった →投資を始める前に読んでおきたい名著 →実際投資に役立つ王道の著
→定期預金や郵便貯金は欠陥商品 →ABS/SPC(特別目的会社) →ALM(Assets and Liabilities)
→RR分類と受益証券説明書 →保護預かり/保管振替制度と単位株 →株式累投(るいとう)とミニ株
→証券総合口座とラップ口座 →金融持ち株会社 →証券取引所
→店頭市場とJASDAQ →譲渡性預金CDとCP →モーゲージ担保証券MBSとCMO
→EBITとEBITDA →IRA(個人退職年金勘定) →インデックスと指数裁定取引
→インデックス運用とインデックスファンド →売上高利益率の各種 →景気指標と先行・遅行指数
→ゼロクーポン債とコーラブル債 →株価オプションと株価指数オプション →キャピタルゲインとキャピタルロス
→ファンドの回転率と買戻し手数料 →グロース投資(成長株)と積極型 →債券・社債と債券ファンド
→株式ファンド・インカムファンド →純資産と純資産価額/NAV →消費者物価指数CPIと生産者物価指数PPI
→バリュー投資とバリュー型ファンド →転換社債型新株予約権付社債(CB) →イールドスプレッドとイールドカーブ
→直接金融と間接金融 →金利と債券価格 →金利と為替
→優先株と劣後債 →BIS規制と早期是正措置 →金融商品の型とタイプ
→リスクを減らす方法@ →リスクを減らす方法A →リスク許容度と期待リターン
→モノラインとは