「金融商品なんでも百科」 金融広報中央委員会 著 ■リスクを減らす方法 リスクの高い金融商品を購入する場合、そのリスクを減らす方法があります。 それは資金をいくつもの金融商品に分散して投資すること、つまり 分散投資です。 分散投資の方法としては、 @複数の株式・複数の債券に分散する「金融商品の分散」、 A国内および外国株式・債券に分散する「金融商品の国際分散」、 B円だけでなく米ドルやユーロなどに分散する「通貨の分散」、 C一時に資金を投入するのでなく時期をずらして投資していく「期間の分散」 などが考えられます。 これらの方法を組み合わせて、リスクを減らすことを考えましょう。 ●金融商品の分散 一定の資金を単一の株式に投資するのと、複数の株式に投資するのではリスク が異なってきます。 単一の株式に投資していれば、それが値下がりすれば投資資金全体が減って しまいます。しかし、複数の株式に投資していれば、ある株式の株価が下がっても 他の株式は上がるといったことがあり、リスクを減らすことが出来ます。 また、株式と債券は景気変動により一般的に逆の値動きをします。 すなわち好景気では株価が上昇し金利も上昇しますが、債券価格は下落します。 逆に不景気になっていけば株価は下落し、金利も低下しますが、それにつれて 債券価格は上昇します。 もちろん他にも様々な変動要因があるので必ずしもこうなるとは限りませんが、 株式と債券を組み合わせて運用することは、それぞれの価格変動リスクをカバーする のに役に立ちます。 従って、一般には株式のほか、債券、預貯金など多様な金融商品をバランスよく 保有することにより、一つの金融商品の急激な価格変動などの影響をストレートに 受けることを避け、リスクを自身でコントロールしうる範囲にとどめることができるように なります。 |
■投資基礎 →投資をしなくても幸せになれる時代は終わった →投資を始める前に読んでおきたい名著 →実際投資に役立つ王道の著
→定期預金や郵便貯金は欠陥商品 →ABS/SPC(特別目的会社) →ALM(Assets and Liabilities)
→RR分類と受益証券説明書 →保護預かり/保管振替制度と単位株 →株式累投(るいとう)とミニ株
→証券総合口座とラップ口座 →金融持ち株会社 →証券取引所
→店頭市場とJASDAQ →譲渡性預金CDとCP →モーゲージ担保証券MBSとCMO
→EBITとEBITDA →IRA(個人退職年金勘定) →インデックスと指数裁定取引
→インデックス運用とインデックスファンド →売上高利益率の各種 →景気指標と先行・遅行指数
→ゼロクーポン債とコーラブル債 →株価オプションと株価指数オプション →キャピタルゲインとキャピタルロス
→ファンドの回転率と買戻し手数料 →グロース投資(成長株)と積極型 →債券・社債と債券ファンド
→株式ファンド・インカムファンド →純資産と純資産価額/NAV →消費者物価指数CPIと生産者物価指数PPI
→バリュー投資とバリュー型ファンド →転換社債型新株予約権付社債(CB) →イールドスプレッドとイールドカーブ
→直接金融と間接金融 →金利と債券価格 →金利と為替
→優先株と劣後債 →BIS規制と早期是正措置 →金融商品の型とタイプ
→リスクを減らす方法@ →リスクを減らす方法A →リスク許容度と期待リターン
→モノラインとは