学校では決して教えないことですが、お金に関する知識の有無は、人生を左右すると言っても過言ではないでしょう。
投資活動(海外ファンド、FX・外国為替取引、株式投資等)に不可欠、或いは知っていた方が有利な基礎知識を集めました。
「初心者のためのやさしい金融」 塚崎公義・山澤光太郎 著 性格の異なるキャッシュフローを当事者間で交換する取引をスワップ取引と 呼ぶ。 為替リスクや金利リスクを回避するために、異なる通貨のキャッシュフローを 交換する通貨スワップ、長期金利と短期金利を交換する金利スワップなどがある。 大口輸出の代金を月賦で受け取っている輸出業者は、自分の受け取る権利 を差し出して、交換に日本国債の元利金を受け取れるのであれば、為替リスクを 回避することが出来ます。 こうした取引を通貨スワップといいます。 日本国債を差し出して、交換にドルを受け取る権利を得たのが輸入業者で あれば、双方ともに満足する結果になり得るでしょう。 短期の資金を集めて固定金利の住宅ローンを貸している銀行は、自分の 受け取る権利(住宅ローンの金利受け取り)を差し出して、交換に短期金利を 受け取れるのであれば、金利リスクを回避することが出来ます。 こうした取引を金利スワップと呼びます。 短期金利を支払って住宅ローンの固定金利を受け取る人が、短期金利が低下 すると信じる投機家であったとすれば、双方ともに満足する結果となり得るでしょう。 このように、スワップ取引とは、性格の異なる債券・債務やキャッシュフローを 、予め定めた方法によって当事者間で交換する取引を言います。 デリバティブの一種です。 通貨スワップの場合には、交換する円とドルの金額が決まっているので、 「複数の先物契約を一括して取り交わすもの」と考えても良いでしょう。 一方で金利スワップは、短期金利の水準が動くと支払額が変化するというもの で、先物とは異なるものといえるでしょう。 |