学校では決して教えないことですが、お金に関する知識の有無は、人生を左右すると言っても過言ではないでしょう。
投資活動(海外ファンド、FX・外国為替取引、株式投資等)に不可欠、或いは知っていた方が有利な基礎知識を集めました。
「図解雑学・日本の金融」 川村雄介 著 ●事業再編のための経営手法の一つ M&Aとは「Merger and Acquisition」の略で、「企業の合併・買収」と約されます。 ある会社が、既存の事業を強化したり新規分野に進出するために、他の会社や 事業を買い取ったり、複数の会社が規模拡大のために経営を統合して一つの会社 になることを言います。 欧米では以前より活発に行われていましたが、日本ではグループ会社間で 行われる程度であまり大規模な例はありませんでした。 しかし近年、経済のグローバル化が急速に進み、日本企業も国際競争の中で 生き残りを図らねばならなくなりました。 国内市場も少子化などで縮小傾向にあり、厳しい競争を強いられています。 このような競争激化を背景に、日本の企業は競争力をより高めるために、 自社の強みであったり将来性が期待できる部門に経営資源を集中したり、逆に 採算の低い事業や子会社を売却したりする例が増えています。 事業再編の過程で、他の会社を買収するといったM&Aのケースが国内でも 増えてきています。 ●敵対的買収が増えている 実際のM&Aには、様々な目的や種類が有りますが、近年、注目を集めている のが「敵対的買収」と呼ばれるタイプのものです。 これは企業買収を望まない会社に対して、TOBなどの方法を用いて買収を 仕掛けるものです。 多くの場合、M&Aは当事者である企業同士で話し合いにより行われますが、 株式持合いが解消された現在では、株の買占めによる経営権の支配がしやすく なっていることもあり、敵対的買収のケースも増えています。 |