学校では決して教えないことですが、お金に関する知識の有無は、人生を左右すると言っても過言ではないでしょう。
投資活動(海外ファンド、FX・外国為替取引、株式投資等)に不可欠、或いは知っていた方が有利な基礎知識を集めました。
「図解雑学・M&A」 小川好澄 監修 ●アービトラージ取引とは? M&Aでは、よくリスク・アービトラージャーと呼ばれる専門業者が登場します。 そもそもアービトラージ(Arbitrage)とは、どのような意味なのでしょうか? アービトラージは、たとえばトヨタと日産、東電と関電などの同業種間、日経225 などの株価指数先物と現物株式の間などで、割高のものを売って割安なものを 買うことを言います。 こうして利益を生み出す取引をアービトラージ取引(裁定取引と訳される)、 裁定取引に従事する者をアービトラージャーといいます。 ●リスク・アービトラージャーとは? 企業買収計画が発表された後、公表された計画をいち早く分析し、利益を 生み出す企業がリスク・アービトラージャーです。 リスク・アービトラージ取引には、市場取引の技術のみならず独占禁止法や会社法 など、高度な法律知識に裏づけされた分析能力が必要とされます。 そのため現在では、項報酬のヘッジファンドの業界に、この業務を手がける 専門家が多くいるといわれます。 アメリカのM&A史上著名なリスク・アービトラージャーには、80年代に活躍し、 インサイダー取引により失脚したアイバン・ボウスキーが第一に挙げられます。 また、名門投資銀行ゴールドマン・サックスの共同会長からワシントン入りした ルービン元財務長官は、現役プレイヤー時代、同社のリスクアービトラージ部門で 活躍した辣腕のリスクアービトラージャーであったことでも知られています。 |