学校では決して教えないことですが、お金に関する知識の有無は、人生を左右すると言っても過言ではないでしょう。
投資活動(海外ファンド、FX・外国為替取引、株式投資等)に不可欠、或いは知っていた方が有利な基礎知識を集めました。
「図解雑学・日本の金融」 川村雄介 著 ●事業再編の一手段として注目された 「MBO」とはManagement buy-out(マネジメント・バイアウト)の略で、会社の 経営陣や事業部門のトップが自社の経営権や事業を買い取ることを言います。 1980年代からアメリカで活発化し、日本でも90年代後半よりその例が増えて います。 日本でMBOが増えている背景の一つには、企業の事業再編が増えている ことが挙げられます。 例えばある企業が、本業と関係の低い事業や子会社などを他の企業に売却 しようと考えたとしましょう。 売却先が直ぐ見つかるとは限りませんし、外部の第三者に売却することは 経営戦略上、不利に働く場合も有ります。 企業としては、信頼できる事業責任者や経営陣に買収してもらった方が、 ある程度自社との関係性を維持できるなど、安心できる面も有ります。 不採算の部門や子会社を、上手に本社から独立させる手段としてMBOが 注目されています。 MBOを実施するには当然、元手となるお金が必要となります。 しかし、買い取る側の経営陣に充分な買収資金が有るとは限りません。 そこで実際のMBOでは、銀行や投資ファンドなどの資金的なサポートを受ける ケースが多いといえます。 ●「非上場化」での利用事例も増加 最近では、企業の非上場化でMBOが利用されるケースが目立ちます。 2005年以降、アパレル大手のワールド、飲料メーカのポッカコーポレーション、 外食大手のすかいらーくと有名企業の非上場化が相次いでいますが、その多くで MBOが利用されています。 |