海外ファンド・ヘッジファンド投資の基礎知識

  海外のお金持ちが投資する海外ファンドヘッジファンド)は、景気の変動に関わりなく、すばらしい運用成績を残しています。
  英会話ができない私でも、渡航もせず海外ファンドを入手できるんですね。そんな魅力ある海外投資の基礎知識集です。

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  「外資ファンド利回り20%超のからくり」 北村 慶 著より

 
  「マン(Man)・グループ」は、秘密性が強い業界では珍しく、
 その株式をロンドン証券市場に上場している有名な世界有数の
 「ヘッジファンド」のマネジメント会社である。

           ・・・中略・・・
  「ヘッジファンド」はもともと個人富裕層向けの私募形式の
 ファンドとして生まれた経緯から”税務上の匿名性”が重要視
 され、また運用方法を自体を秘匿する必要もあることから、
 イギリスとアイルランドの間に浮かぶマン島や、カリブ海の
 ケイマンやバミューダなどといった、いわゆるオフショア
 (沖合い)のタックスヘイブン(租税回避地)に設立された
 私募投信の形態を取ることが多い。
    
  したがって、「ヘッジファンド」に対する規制は一般的な
 公募投信に比べかなり緩く、情報開示のレベルも極めて低い
 のだ。

           ・・・中略・・・
  ヘッジファンド投資のリスクとしては、こうした「
情報開示
 の他に、「
流動性」の問題や、「オペレーショナル・リスク」の問題が挙げ
 られる。


  流動性については、ファンドを解約しようと思っても、
 ”ロックアップ期間”という禁止期間があったり、ファンドの
 解約が殺到した場合には、解約金額に制限がついたりと、株や
 債券の投資とは違い、換金に制約が多いことを認識する必要が
 ある。
   
  また、「オペレーショナルリスク」面では、システムインフラや
 会社経営の安定性という点で立ち遅れているヘッジファンドが
 散見される。

  新興ヘッジファンドには、ファンドマネジャーが数人集まった
 だけの小規模なものも多い。
  さらに、サギ等の不正行為を行った例や、それにより
 ファンドが破綻した例もいくつも存在しているのだ。

  このようなリスクは当然のことながら、過去数年間の
 パフォーマンス標準偏差を見ているだけでは分からないもの
 であり、投資にあたっては十分留意する必要がある。


  年間に何百というヘッジファンドが破綻あるいは解散し、
 1000本近いヘッジファンドが新たに生まれる、という世界なの
 だ。

  また、最近の急激な資金の流入により、収益機会の減少
 という問題も懸念されている。

  すなわち、裁定取引のように僅かな価格の”歪み”を利用
 して収益を得ようとする「ヘッジファンド」において、多くの
 資金が投入されるということは、そのような裁定機会が減少し、
 大きなリターンが上げにくくなることを意味する。


   
  ヘッジファンドには、どことなく「胡散臭さ」が伴うのは、
 秘匿せざるを得ない理由があるからですね。

  しかし、第三者には秘匿されても、投資家本人に対しては、
 「オペレーショナルリスク」の面は公開して欲しいものです。
  もっとも逆の立場からは、絶対の企業秘密でしょうから、
 信頼できる仲介業者を得る以外、手は無いと思われ
 ます。

  その点、上場しているマン社(マンインベストメンツ/
 Man Investments)は、信頼度が違いますね。
  一度投資すれば、少なくとも5、6年寝かす?必要がある
 ヘッジファンド投資ですから、いつ消えるか分からない会社に
 は、安心して預けておけません。

  「自分は、海外のヘッジファンドなんかには、一切関係が
 ありません」と思っているあなた!
  あなたの銀行預金の一部、あるいは退職金の一部が、銀行
 あるいは、年金基金を通じて、すでにヘッジファンドに投資され
 ている現実をご存知ですか?

  透明性を要求される年金基金が、秘密主義を取らざるを得ない
 「ヘッジファンド」に運用を託すというのは、そもそも矛盾を
 含んでいることを、知っておきましょう。

  続いて、副島隆彦著 「戦争経済に突入する日本」 254ページから抜粋しました。
  副島氏は、世界の動きを大局的に、ロスチャイルド家とロックフェラー家の戦いとして
 分析しておられ、大変興味深いご著書もあります。
  先々の経済分析指針として、高位な地位を占めるのではないでしょうか。
--------------- 以下引用 ------------------------------------------------------
     迫りくる日本国内の金融・経済情勢不安を乗り切るためにも、欧米の資産家の
  人達が歴史的に利用してきた、伝統あるオフショア非課税金融特区タックスヘイブン)を
  日本人もどんどん活用すべきである。


    金融は完全に自由化されているのだから、日本の資産家達が自分の責任で海外の優れた
  金融商品を買って、安全な投資を心がけるのは当然なことである。
           ・・・中略・・・
    なぜユダヤ人が歴史的にヨーロッパでこれほど嫌われたかは、貨幣や国債や信用制度の発達と
  深く関わっているからである。
    だから世の中の全ての話は、お金の貸し借りと資金の運用を中心に出来上がっているのである。
    この点においては国家も個人も差はない。
    だから命の次に大事であるといわれるお金の話こそは、恥ずかしがったり照れたりしないで、
  真正面からみんなで真剣に公然と行わなければならないのである。
    金の話を汚いことだと思って、避けて通ろうとしている人の生き方を、知的で高級だなどと
  思い込んでいるうちは大した人間ではない


    ヨーロッパ諸国の宮廷ユダヤ貴族達が、長い年月をかけて強固に作り上げてきたのが
  現代の金融システム
である。
    彼らは財務官僚として公式の仕事をする以外に、自分達だけは、こっそりと特権を王様からもらって、
  世界各地域に散らばっている貿易の拠点となった「自由貿易港フリーポート、香港やシンガポール、
  日本で言えば戦国時代の堺の港)」に、自分達の資金の隠し場所をこっそりと作った。
    これが「オフショアoffsyore)」の始まりである。

    この「オフショアマネーセンター」は、「金融特区」とも呼ばれ、自由港フリーポートとして
  関税タリフ貿易税)が極めて安いことと同時並行になっている。
    現在も、国際ユダヤ銀行家や各国の主要な財界人たちが、このシステムの統括、
  総元締めを受け継いでいる。

    日本人も、もっとこうした世界基準での資産管理の真実と、その現状をよく理解しなくてはならない。
    そして、国内での生活資金と海外で保全すべき資産とを、賢く分散する考え方を徐々に
  身につけなければいけない。

    自分の資産防衛の選択肢として、こうした外国への資金投下が今後、ますます重要に
  なってゆくだろう。
--------------- 以上で引用終わり ----------------------------------------------------

    いかがでしょうか?
    いままで、銀行預金のみで、投資を考えてこなかったのが、日本人の一般的な考え方だったと
   思います。
    それでは、国境の無いボーダーレス社会に突入した現代では、とても諸外国と競争していけない。
    せっかく法的にも、個人で対外投資が許されるようになったのだから、少しの勇気で
   動き始めてみるべきではないでしょうか?

    有名なMan社が運用しているヘッジファンドでも、最低投資額5,000豪ドル(約50万円)から
   可能です。
    まず、小さく投資して、その成果をゆっくり楽しんで下さい。
    上下にブレはありますが、平均して年率15%程度は、達成すると思います。

    私の持っている Series10 OM-IP220 Ltd (05年6月スタート)は、08年1月末で
   45.9%増になっております。
    不特定多数に、ファンドのパフォーマンスを開放していることも、Man社の自信の
   現れでしょう。
    下記のページの上部にある Fund Prices をクリックして下さい。
     → マンインベストメンツ・オーストラリア(maninvestments.com.au)

    昨年から騒がれているサブプライム問題は、米国経済に暗い影をおとし、基軸通貨米ドルの
   地位が揺らぎ始めているようです。

    この現象は、様々なところに見受けられます。
    例えば、
         ・すでに、EURの発行額がUSDを超えたこと
           →EUR建て貿易が増えている?、外貨準備も 
         ・ロシアの原油、天然ガスはルーブルで取引
         ・イランの原油は、(一部?)EUR取引可
             (他の産油国も追随?)
         ・米国債重点保有国のサウジと中国が外貨準備をEURに転換させている
         ・米国公債残高の累増を日本とサウジと中国がファイナンスしている
            らしい?が、はたしてUSDの下落を中国がだまって見ているのか?
         ・米国からのキャピタルフライトも始まっているらしい???
         ・基軸通貨がドルとユーロの二本立てになるという経済学者もいる

    というような状況から、ユーロ(EUR)か豪ドル(AUD)建てのファンドの方が
   安心できるかも?

    豪ドルで最低投資額が小さいファンドは、お試しの海外投資として
   面白いでしょう。
    満期時の元本保証(豪ドル)があることも、お奨めの理由です。

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