岡崎良介著「フリーランチ投資家になろう!」を読んで、相場の流れを超越した投資法の存在を感じました。
岡崎氏は、著書の中で、フリーランチ投資とは、「リスクを限りなくゼロに近づけ、リターンは大きく狙う」いわばパラダイスの世界。
そのためには、発想の転換と、それを理解する柔軟性がさえあれば、専門知識など不要と主張されている。
お金が勝手に稼いでくれるフリーランチ投資家になる最初のパスポートとは。
投資する際の決まった手順、約束事です。
《フリーランチ投資家になるための七つの鉄則》
鉄則その1 リターンが同じなら、リスクが小さいほうを選びます
鉄則その2 リスクが同じなら、リターンの大きいほうを選びます
鉄則その3 ポートフォリオを作るには、相性の良いものを探して組み入れていきます
鉄則その4 ポートフォリオ全体のリターンは、個々のリターンを積み上げていくことです
鉄則その5 しかし、ポートフォリオ全体のリスクは、個々のリスクを積み上げたものではありません
鉄則その6 リスクの小さいものを加えれば、ポートフォリオ全体のリスクは下がります
鉄則その7 リスクの大きいものを加えても、相性が良ければ全体のリスクは下がります
フリーランチ投資家の運用哲学は二つ。
@分散投資の力を信じること。
A長期投資の力を信じること。
岡崎氏は、相性の良い投資案件の中で、リスクが小さく、リターンの大きい案件多数に、長期に国際分散投資せよと主張されている。
「相性の良い」とは、片方の相場が下がるとき、もう片方は上がる傾向がある組み合わせ(逆相関関係)、もしくは、各々の相場が独立して動く(非相関関係)の組み合わせを言う。
例えば、リスク資産の代表=株式と、安定資産の代表=国債とは、通常逆相関に動くことが多い。
これに対して、株式と商品相場は、動きに関係がないようにみえる(非相関)。
一方、同じ業種の株式銘柄は、相関関係が認められるし、商品でも、製品と原材料の関係では明らかに相関が認められる。
大きな意味では、原油と金地金の関係も、相関があると言って良いでしょう。
国際分散投資した「ポートフォリオ全体では、期待リターンは個々のリターンを積み上げたもので、リスクは個々のリスクを積み上げたものではない」というのが、現代投資理論です。
完全に連動しない限り、リスクは加重平均よりも低くなります。
二つの資産がお互いにどう動くかを、相関係数(−1〜+1)で表現します。
−1とは完全逆相関、+1とは、完全な相関関係を意味します。
岡崎氏の主張で興味深いのは、相性の選定です。
当る、当らない、はともかくとして我々はそれぞれ思惑をもっております。
最初の投資は、「その思惑通り動きなさい」と言ってくれます。
うれしいですね。自信がもてそうです。
ところが・・・、《ここからがポイントです!!!》次の投資案件は、最初に選んだ案件と逆相関の案件に投資しなさい。
三番目の投資は、二番目の案件の逆相関を選択せよ、とあります。
これを繰り返した結果、自然に、すばらしく低リスクなポートフォリオを構築できることになります。
出来上がったポートフォリオを、マーコウィッツの理論
【価格変動が怖いのは短期の投資家だけ、
長期の投資家にとっては収益率がより重要】
を信じて、長期に寝かすわけです。
おめでとうございます
あなたは、寝ていても、効率的に資産が増え続ける手段を手に入れました。
明日から、あなたもフリーランチ投資家の仲間入りです。
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