海外ファンド・ヘッジファンド投資の基礎知識

  海外のお金持ちが投資する海外ファンドヘッジファンド)は、景気の変動に関わりなく、すばらしい運用成績を残しています。
  英会話ができない私でも、渡航もせず海外ファンドを入手できるんですね。そんな魅力ある海外投資の基礎知識集です。

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 「スマートマネー流株式選択術」 ネリー・S・ファン+ピーター・フィンチ著

■ミューチュアルファンド mutual fund

 数多くの個人投資家から集めた金をプールして、株や債券、その他の金融商品を買い付けていく投資会社(日本では「会社型投資信託」という)。
 ミューチュアルファンド投資の2大メリットは、プロによる運用と、分散投資だが、これらのサービスと引き換えに通常、1〜2%の運用報酬をとる。

 また、ファイナンシャルアドバイザー経由で購入した場合は、販売手数料(ロード)やその他の手数料も取られることになる。

 ファンドにはオープンエンド型とクローズドエンド型があり、オープンエンド型は、投資家から資金が流入するたびに新株を発行し、解約時には株を買い戻す。
 価格(基準価格)はファンドの純資産総額を発行済み株式数(口数)で割った値となる。

 一方、クローズドエンド型は、IPO新規株式公開)時に一定数の株式を発行し、その後は公開市場で売買される。

 普通のミューチュアルファンドはたいていオープンエンド型である。



ヘッジファンド hedge fund

 富裕な個人投資家や機関投資家が所有している私募形式の投資パートナーシップ。

 ミューチュアルファンドでは採用できないような積極的な戦略が認められており、空売り、レバレッジ、プログラム売買、スワップ、裁定取引アービトラージ)、デリバティブなどを駆使した運用を行う。

 ヘッジファンドは法律により投資家数を100人未満に制限されているため、ファンドの最低投資額は通常100万ドルに設定されている。
 


■債券ファンド bond fund

 分散型ポートフォリオの中に、債券を専門に組み入れて運用している債券型ミューチュアルファンド。
   
 たいていの債券ファンド毎月分配型だが、この分配金は再投資しても、受け取っても良いことになっている。

 ファンドの欠点は、債券そのものではないこと。
 確定利回りではないし、いずれ償還して元金を返済するという契約上の義務もない。
 つまり、債券の重要な特徴が二つともないのである。

 とはいえ、国債、社債、地方債を組み入れたさまざまな種類の債券ファンドがいろいろある。
 特に社債の場合、ボラティリティ(価格変動リスク)が大きいため、個別に債券を買うよりも、多種多様な銘柄を組み入れたファンド(ディバーシファイドファンド)を購入したほうが良いだろう。



■株式ファンド stock fund

 株式に投資するミューチュアルファンド

 グロース型、ブレンド型、バリュー型など、さまざまな投資戦略がある一方、小型株、中型株、大型株など、時価総額に投資していくファンドも有る。
 S&P500などの特定の株価指数に連動するインデックスファンドもあれば、テクノロジーやヘルスケアなどの特定の業種に投資する業種別ファンドもある。

 株式ファンドを購入する重要な利点のひとつは、よく分散されたポートフォリオをアクティブに運用してもらえることだ。


 上記著書は、米国内法の話である。
 それに、訳者が日本に適用できるように、注記してある部分がある。
 
 米国内のヘッジファンドは、最低投資額100万ドルとは、夢のような金額です。
 投資家数100名未満というのも、納得できますね。

 こんな金額を出せる投資家を探すのは、容易ではないでしょう。
 また、損失のリスク許容度を考慮された法律のような気がします。

 でも、ご安心を! オフショアには、もっと最低投資額が低いファンドもありますよ。
 旧クアドリガ(現S社)社のスーパーファンドが1万ドル(USD)≒100万円、
 OM-IP150 Plus(NZD)が5千(NZD)≒50万円 です。

 ヘッジファンドの中で、満期時元本確保がなされているものは、募集期間が限られているクローズドエンド型です。
 理由は、単純で、元本確保の仕組みが、運用開始時、資産の半分程度をゼロクーポン債に振分けるためです。
 不定期に追加されるオープンエンド型では、ゼロクーポンの活用が困難でしょう。


 株式ファンドを買うのなら、アクティブに運用しないインデックス型の方が、最終成果が良いというのが統計上の実績。
 高い経費を払い、さんざん売り買いした結果が、指数に負けるというのは、皮肉な結果があるものです。
 インデックス型が、最も経費率が低いというのも、ポイントです。

 もっとも、全体が下がる時には、連動して下がるわけですから、我々が期待するヘッジの機能は持っていません。

 自然災害、テロ等で急落があっても、資産を増やせるヘッジファンドこそ、安心して資金を寝かせられますね。


 






 続いて、副島隆彦著 「戦争経済に突入する日本」 254ページから抜粋しました。
 副島氏は、世界の動きを大局的に、ロスチャイルド家とロックフェラー家の戦いとして分析しておられ、大変興味深いご著書もあります。
 先々の経済分析指針として、高位な地位を占めるのではないでしょうか。
  

         --------------- 以下引用 -------------------------
 迫りくる日本国内の金融・経済情勢不安を乗り切るためにも、欧米の資産家の人達が歴史的に利用してきた、伝統あるオフショア非課税金融特区タックスヘイブン)を日本人もどんどん活用すべきである。

 金融は完全に自由化されているのだから、日本の資産家達が自分の責任で海外の優れた金融商品を買って、安全な投資を心がけるのは当然なことである。
           ・・・中略・・・
 なぜユダヤ人が歴史的にヨーロッパでこれほど嫌われたかは、貨幣や国債や信用制度の発達と深く関わっているからである。
 だから世の中の全ての話は、お金の貸し借りと資金の運用を中心に出来上がっているのである。
 この点においては国家も個人も差はない。
 だから命の次に大事であるといわれるお金の話こそは、恥ずかしがったり照れたりしないで、真正面からみんなで真剣に公然と行わなければならないのである。
 金の話を汚いことだと思って、避けて通ろうとしている人の生き方を、知的で高級だなどと思い込んでいるうちは大した人間ではない

 ヨーロッパ諸国の宮廷ユダヤ貴族達が、長い年月をかけて強固に作り上げてきたのが現代の金融システムである。
 彼らは財務官僚として公式の仕事をする以外に、自分達だけは、こっそりと特権を王様からもらって、世界各地域に散らばっている貿易の拠点となった「自由貿易港フリーポート、香港やシンガポール、日本で言えば戦国時代の堺の港)」に、自分達の資金の隠し場所をこっそりと作った。
 これが「オフショアoffsyore)」の始まりである。

 この「オフショアマネーセンター」は、「金融特区」とも呼ばれ、自由港フリーポートとして関税タリフ貿易税)が極めて安いことと同時並行になっている。
 現在も、国際ユダヤ銀行家や各国の主要な財界人たちが、このシステムの統括、総元締めを受け継いでいる。

 日本人も、もっとこうした世界基準での資産管理の真実と、その現状をよく理解しなくてはならない。
 そして、国内での生活資金と海外で保全すべき資産とを、賢く分散する考え方を徐々に身につけなければいけない。

 自分の資産防衛の選択肢として、こうした外国への資金投下が今後、ますます重要になってゆくだろう。
   --------------- 以上で引用終わり ----------------

 いかがでしょうか?
 いままで、銀行預金のみで、投資を考えてこなかったのが、日本人の一般的な考え方だったと思います。
 それでは、国境の無いボーダーレス社会に突入した現代では、とても諸外国と競争していけない。
 せっかく法的にも、個人で対外投資が許されるようになったのだから、少しの勇気で動き始めてみるべきではないでしょうか?

 有名なMan社が運用しているヘッジファンドでも、最低投資額5,000豪ドル(約50万円)から可能です。
 まず、小さく投資して、その成果をゆっくり楽しんで下さい。
 上下にブレはありますが、平均して年率15%程度は、達成すると思います。

 私の持っている Series10 OM-IP220 Ltd (05年6月スタート)は、08年1月末で45.9%増になっております。
 不特定多数に、ファンドのパフォーマンスを開放していることも、Man社の自信の現れでしょう。
 下記のページの上部にある Fund Prices をクリックして下さい。
     → マンインベストメンツ・オーストラリア(maninvestments.com.au)

 昨年から騒がれているサブプライム問題は、米国経済に暗い影をおとし、基軸通貨米ドルの地位が揺らぎ始めているようです。

 この現象は、様々なところに見受けられます。
 例えば、
      ・すでに、EURの発行額がUSDを超えたこと
        →EUR建て貿易が増えている?、外貨準備も 
      ・ロシアの原油、天然ガスはルーブルで取引
      ・イランの原油は、(一部?)EUR取引可
          (他の産油国も追随?)
      ・米国債重点保有国のサウジと中国が外貨準備をEURに転換させている
      ・米国公債残高の累増を日本とサウジと中国がファイナンスしている
         らしい?が、はたしてUSDの下落を中国がだまって見ているのか?
      ・米国からのキャピタルフライトも始まっているらしい???
      ・基軸通貨がドルとユーロの二本立てになるという経済学者もいる

 というような状況から、ユーロ(EUR)か豪ドル(AUD)建てのファンドの方が安心できるかも?

 豪ドルで最低投資額が小さいファンドは、お試しの海外投資として面白いでしょう。
 満期時の元本保証(豪ドル)があることも、お奨めの理由です。








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