海外ファンド等の投資を始める前に知っておくべき基礎知識を集めました

<海外ファンドの基礎知識・投資戦略>

【実際投資に役立つ王道の著】

                  木村剛の財産を守るための投資戦略の発想法」 監修:木村剛 より

  投資を開始するにあたって、本書以上に特別経済の勉強をうる必要はありません。
 本書で紹介した経済の原則を知っておくだけで十分です。
       ・・・中略・・・
  マネー雑誌は読む必要はありません
       ・・・中略・・・
  ここでは、資産運用や株式投資に関する、良心的な出版社からの良書を選んで推薦
 しておきます。

ピーター・リンチの株式投資の法則         ピーター・リンチ著 ダイヤモンド社

    個人投資家のために、株式投資で勝ち残るための方法を公開しています。
    著者のシンプルな投資哲学に触れると、スカッとした気分になれること
   請け合いです。



お金に目覚めよ、日本人!       ティモシー・マッカーシー著 毎日新聞社

    チャールズ・シュワブ証券の社長を務めたことのある著者による、平易な文章で
   投資の王道を伝える良著。
    肩ひじ張らずに軽く読むことができます。
    外側からの視点で、日本の現状を分析しています。
  



人はなぜお金で失敗するのか    ハロベルスキー/ギロブィッチ著 日経ビジネス人文庫

   経済や金融に関する知識が豊富でも,決してお金持ちになれない人がいます。
   どうして無駄遣いしてしまうのか、その思考と心理が学べます。




お金を働かせる10の法則        バートン・マルキール著 日本経済新聞社

    『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者が、そのエッセンスをより分り易く、
   シンプルに法則化。
    つねにこの法則に立ち返ることで、心理的なブレが矯正できます。



デフレを勝ち抜く資産発想40の知恵       三原淳雄著 実業の日本社

    未曾有のデフレに襲われた日本経済。多くの人が自らのスタンスを乱すなか、
   著者は歴史をひも解いて、冷静に現状を認識することの大切さを教えています。



山崎元のオトナのマネー運用       山崎元著 ダイヤモンド社

    運用ビジネスの第一線で、プロはどんな苦労をしているのか、
   それを反映してマーケットはどう動いているのか、
   本質的な投資のヒントについて、やさしく触れています。
  



チャールズ・エリスが選ぶ大投資家の名言   チャールズ・エリス著 日本経済新聞社

    『敗者のゲーム』のチャールズ・エリスが、古今の投資の天才や達人の名著を
   編みなおした名言集です。
    迷ったとき、不安なときに読み直したい一冊です。



ファンドマネジメント        山崎元著 金融財政事情研究会

    ファンドマネジャーとして活躍してきた著者が、日本の投資の実態と、投資理論
   枠組みを解説しています。
    現場を知り尽くした著者ならではの、示唆に富む叙述が光ります。


     ★★★★★★★ 日本の財政は持続可能か? ★★★★★★★

    わが国の政府財政(一般会計)は、10年ほど前の小渕政権当時から
   赤字国債に頼ってきた。
    その赤字国債の累積が850兆円を超え、一説には地方自治体・特殊法人まで
   含めると、1,200兆円を超えるといわれている。

    このような不摂生な財政を続けることは、可能なんでしょうか?
    平成18年度と平成19年度の歳入歳出予算より、考察してみます。


    下記は、「平成19年度一般会計歳入歳出概要」(平成18年12月24日発行)
   の公開資料から、抜粋したものです。
    
                   平成18年度    平成19年度
     歳入の部(単位:兆円)
        租税及び印紙収入   45.9(57.6%)    53.5(64.5%)
        その他収入       3.8(4.8%)     4.0(4.8%)
        公債金        30.0(37.6%)    25.4(30.7%)
         合計        79.7(100%)     82.9(100%)

     歳出の部(単位:兆円)
        国債費        18.8(23.6%)    21.0(25.3%)
        地方交付税交付金   14.6(18.2%)    14.9(18.0%)
        一般歳出       46.4(58.2%)    47.0(56.7%)
         合計        79.7(100%)     82.9(100%)

     歳出を項目別に多い順に並べますと
        社会保障費      20.6(25.8%)    21.1(25.5%)
        国債費        18.8(23.6%)    21.0(25.3%)
        地方交付税      14.6(18.3%)    14.9(18.0%)
        公共事業        7.2(9.0%)     6.9(8.3%)
        文教及び科学振興    5.3        5.3
        その他事項       5.1        5.2
        防衛費         4.8        4.8
        経済協力・エネルギー対策他 2.3        2.8
        恩給関係        1.0        0.9

 
    支出と効果(恩恵?)を分析すれば、無駄使いと思われる項目は沢山
   ありますが、そのテーマは別に譲るとして、財政の健全性を保つ視点から
   国債費よりも、公債金額のほうが平成18年度は11.2兆円、19年度は
   4.4兆円多いこと。
    これは、毎年赤字国債の発行額が、国債の利払い及び満期償還金よりも
   大きく、全く借金が減っていないこと。

    日本国は、こんな財政を10年以上にわたり、平気で続け、その累計が
   GDP(約500兆円)の1.7倍〜2.4倍になってしまったのです。
    一般論ですが、国の財政破綻が起きるのは、GDPの2倍から2.5倍の
   累積赤字が溜まった時だそうです。
    ローマ帝国も、大英帝国もブラジルもトルコも、その辺りの水準から
   国がおかしくなったようです。
    すると、日本はすでに警戒水準を越えていることになります。

    最も罪作りなのは、「借換債」という化け物を発明したこと。
    赤字国債が満期償還になる時に、その借金の原資を作るのに、
   「借換え債」を発行して、その金(借金)で、支払うこと。
    国は、借金で借金を返しながら、その借金総額を雪だるまのごとく
   増加し続けているのです

    Tサラ金の借金をAサラ金から借りて払う、サラ金地獄と、
   なんらかわりません。

    個人であれば、とっくに金融機関から見放されているのですが、
    極論ですが、「金融機関が、国に簡単にだまされている」のが現実です。

    これさえあれば、赤字国債は償還金が膨らむのを心配しないで、
   好きなだけ発行できることになります。

    なぜなら、国会審議で厳しく追求される「一般会計」の帳簿外で
   発行できるからです。
    こんな便利な仕組みに、利権アサリの政治家が乗らないはずは無い
   でしょう。

    これを森本亮氏は、「亡国の技巧」と呼んで警告しておられます。
              日本国破産への最終警告・森木亮著

    世界第二位の経済規模を誇る我が日本ですから、専売特許の
   「問題の先送り」を繰り返しながら回復をはかり、破綻しないかも
   知れません。

    重要なことは、「リスク管理」の思考です。
    財政破綻は起きないかもしれないが、起きる可能性もある。
    「可能性がある限り、それに備えるべき」というのが、私の
   基本スタンスです。

 ■投資基礎  投資をしなくても幸せになれる時代は終わった   →投資を始める前に読んでおきたい名著  →実際投資に役立つ王道の著
        →定期預金や郵便貯金は欠陥商品          →ABS/SPC(特別目的会社)    →ALM(Assets and Liabilities)
        →RR分類と受益証券説明書            →保護預かり/保管振替制度と単位株    →株式累投(るいとう)とミニ株
        →証券総合口座とラップ口座            →金融持ち株会社            →証券取引所
        →店頭市場とJASDAQ                →譲渡性預金CDとCP         →モーゲージ担保証券MBSとCMO
        →EBITとEBITDA                  →IRA(個人退職年金勘定)        →インデックスと指数裁定取引
        →インデックス運用とインデックスファンド     →売上高利益率の各種          →景気指標と先行・遅行指数
        →ゼロクーポン債とコーラブル債          →株価オプションと株価指数オプション  →キャピタルゲインとキャピタルロス
        →ファンドの回転率と買戻し手数料         →グロース投資(成長株)と積極型    →債券・社債と債券ファンド
        →株式ファンド・インカムファンド         →純資産と純資産価額/NAV        →消費者物価指数CPIと生産者物価指数PPI
        →バリュー投資とバリュー型ファンド
        →転換社債型新株予約権付社債(CB)    →イールドスプレッドとイールドカーブ
        →直接金融と間接金融               →金利と債券価格            →金利と為替
        →優先株と劣後債                 →BIS規制と早期是正措置         →金融商品の型とタイプ
        →リスクを減らす方法@              →リスクを減らす方法A         →リスク許容度と期待リターン

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