「初心者のためのやさしい金融」 塚崎公義・山澤光太郎 著 銀行の主たる業務は、預金業務、貸し出し業務、為替業務であり、これらは 日本の銀行法では固有業務と位置付けられている。 これ以外にも、証券業務、信託業務などを行っている銀行も有る。 預金は、銀行の最も重要な資金調達手段です。 家計が金融資産として預金をするのみならず、企業が一時的な余裕資金を 預金しておく場合や決済資金を預けておく場合も有ります。 企業間の売買代金の決済などにも銀行預金が用いられます。 貸し出しは、銀行が企業などに資金を供給する際の最も一般的な手段です。 融資先の返済能力を見極め、必要に応じて担保や保証を取った上で実行 されています。 為替は、遠隔地への送金などの業務です。 相手が国内にいる場合は内国為替、海外にいる場合は外国為替と呼び ます。 外国為替相場とは、円と外国通貨の交換比率のことですが、これを為替と 呼ぶ場合もあるので、注意が必要です。 ・・・中略・・・ 銀行の収益は、大きく分けると利ざや(貸出金利と預金金利との差など)、 有価証券や外国為替などの売買益、手数料収入に分けられますが、大手銀行を 中心として利ざや意外で稼ぐ部分の割合を増やそうという意識が高まりつつあり、 業務の多様化が進みつつあるようです。 |